ノーマルバイクで打倒TTバイク挑戦日記

ノーマルバイクでTTバイクを超える事が目標 ノーマルバイクでの究極の走りを求めて試行錯誤をした結果を書いていく

【空気抵抗調査】『OGK KABUTO AERO-R1』VS.『MET DRONE』

YouTubeで興味深い内容の動画を見つけた。こちら↓

"Aero Testing my Canyon Speedmax CF SLX on a Velodrome" を YouTube で見る
https://youtu.be/ErH8UiNyLh8

 

屋内競技場でTTバイクに乗り、空気抵抗を減らす為に試行錯誤をしていく内容の動画だ。色々やっていく中で一番効果があったのがヘルメットの交換であった。


『KASK BAMBINO』から『MET DRONE』に変えると2.5%空気抵抗が削減出来たようだ。このエアロテストでは何km/hで走行していたのかはわからないが、恐らく45km/hか50km/hで走行していたと思う。エアロテストでは一般的な速度だ。2.5%を出力にすると10W程の空気抵抗削減と言った所か。TTヘルメット同士でこれ程空気抵抗に差が出るのは非常に興味深い内容であった。


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今現在自分が使っているヘルメットは『OGK KABUTO AERO-R1』なのだが、このヘルメットはベンチレーションがあって頭部の冷却効果があり、それでいて重量200g程と超軽量であるにも関わらず、同社製品のTTヘルメット並の空力性能を持ち合わせている。値段も安く、日本国内のプロアマ問わず使用率がとても高いヘルメットだ。最速級のロードバイクヘルメットと言っても過言では無いだろう。


画像元の記事はこちら→【ライター浅野のインプレブログ】[AERO-R1]<その3> エアロ効果を実感、アイウェア代わりの専用シールド | メディア掲載情報&インプレッション | OGK KABUTO

 

自分はふと『OGK KABUTO AERO-R1』と『MET DRONE』とではどれ位空気抵抗に差が出るのか気になった。


『MET DRONE』は『KASK BAMBINO』よりも2.5%空気抵抗が優れている事から、数あるTTヘルメットの中でも最速級のTTヘルメットである事が推測出来る。


『最速級のロードバイクヘルメット』VS.『最速級のTTヘルメット』


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空気抵抗調査をしたら果たしてどのような結果になるのか。疑問を解決するべく実際に『MET DRONE』を購入し、空気抵抗調査を行った。以下に結果を記していく。

 

 目次

 

調査方法


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調査はストラバの自作セグメントである『空気抵抗調査区間(入間大橋から南下)』で行った。距離約400mのド平坦な一直線コースだ。周りはゴルフ場に囲まれていて風は吹きさらしとなる。サイクリングロードなので車の通りは無い。


使用機材と装備は以下の通りだ。


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フレーム…CANYON AEROAD CF SL7.0
ホイール…ICAN AERO50
タイヤ…Continental Grand Prix 5000(フロント25C リア28C)
チューブ…Tubolito Tubo Road 60mm
ハンドル…S-WORKS AEROFLY II 380㎜
サイコン…Bryton Aero 60
パワーメーター…SHIMANO FC-R9100-P
ペダル…SHIMANO PD-R8000
ウェア…BIORACER TTエアロワンピース
ソックス…BIORACER エアロソックス
シューズカバー…VELOTOZE(くるぶしから上はカット済み)
グローブ…無し


AERO-R1のサイズはS/Mで重量はシールド付で225g

DRONEのサイズはMで重量はシールド付で410g

調査はシールドを付けた状態で行った。

 

ポジションは腕をハンドル上部に置くTTポジションで走行した。視線は前を見つつ、頭は可能な限り下げて走行した。

 

ギア比52T×14T ケイデンス95rpm 走行速度45km/hを目安に走行。

 

AERO-R1とDRONEとを1回ずつ交互に走り、各ヘルメットで計7回走行し、かかった出力を調査した。調査結果は以下の通りになった。

 

結果


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AERO-R1…平均308W

DRONE……平均298W

ストラバのデータ→https://www.strava.com/activities/2792397765

調査した日が10月6日9時44分~
天気は以下の通り。

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考察

 

多少出力にばらつきがあったが、トータルでDRONEがAERO-R1よりも10W少ない出力で走れた結果となった。



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各ヘルメットを横に並べて見てみるとDRONEがとても大きなヘルメットである事がわかる。

 

敢えて横方向にワイドな形状とすることで鎖骨付近の空気の流れを制御し、抵抗を軽減します。

 

公式サイトの商品説明欄にはこのような一文が書かれていた。


AERO-R1の両サイド後方には乱流を整え空気抵抗を減らす小さな突起『ウェイクスタビライザー』が付いているが、DRONEの横に広いワイド形状はそれすら上回る整流効果があると言える。


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DRONEはロングテール形状のヘルメットだが、横から見ると先端がミサイルのように前に突き出ている。この特徴的な形状も空気抵抗削減に関与していると思われる。


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DRONEのベンチレーションの数は少なく、前に小さな穴が三つとヘルメット末端に大きな穴が一つ、そして取り外し出来るシールドの上部にギザギザの穴が空いているだけである。


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夏場はともかく、今の時期なら頭部が蒸れる事は無いと言える。実際に使ってみて頭部が蒸れる事は無かった。


まとめ


正直な所、TTヘルメットに関してはある意味半信半疑だった。AERO-R1で十分じゃね?と思っていた。それが今回の調査で『良い意味で』裏切られる結果となった。決して安くはないTTヘルメットを自費で購入した分、安堵感は大きかった。『MET DRONE』は購入しても損はしないTTヘルメットであると言える。


しかしこの空力性能抜群の『MET DRONE』にも難点はあった。それはヘルメットの脱着の時だ。


横方向にワイドな形状ゆえに耳元をすっぽりと隠す作りになっているのだが、その影響でとても被り辛くなってしまっている。


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両側の耳元先端から先端までの幅はMサイズで15cm程だった。この幅は自分にとってはとても狭く、初めて被った時、耳が擦れてとても痛い思いをした。頭の大きい人はちゃんとサイズがあってないと被る事すら出来ず、宝の持ち腐れとなってしまうので注意だ。


今回の空気抵抗調査で何回も脱着した訳だが、そこで得た被るコツとしては、

 

1.シールドを外す

2.眼鏡をかけている人は眼鏡を外す

3.両側の耳元先端を外に広げつつ被る

4.ストラップの位置と長さを調整し、シールド(眼鏡の人は眼鏡も)付けて完了

 

この流れで被れば、明らかにサイズがあって無い場合を除いて耳が擦れる事なく被る事が出来るはずだ。ヘルメットを脱ぐ時は逆の手順で行えば良い。

 

ヘルメットの耳元付近の素材は全く動かない程に硬い訳ではなく、多少は動かす事が出来る。ただ、あまりに強い力で動かせばバキッと逝ってしまう可能性があるので注意だ。


それともう一つ、髪が長い人はヘルメット内部がゴワゴワして不快な思いをするかもしれない。そのような時はインナーキャップをすると良い。


まだTTヘルメットを持っていなくて、どのTTヘルメットにしようか迷っている人は『MET DRONE』を選んでおけば、損をする事は無いだろう。