ノーマルバイクで打倒TTバイク挑戦日記

ノーマルバイクでTTバイクを超える事が目標 ノーマルバイクでの究極の走りを求めて試行錯誤をした結果を書いていく

【空気抵抗調査】ノーマルバイクでの各ポジションの空気抵抗を調査してみた その3

ノーマルバイクのポジションで最も空気抵抗の少ないポジションはどれなのだろうか?


加須こいのぼり杯の後、改めてそう思った。


今までの空気抵抗調査の結果から『エアDHバー・クロスアップポジション』が最も空気抵抗の少ないポジションだと結論付けた。しかし加須こいのぼり杯当日、(往路だけだが)エアDHバー・クロスアップポジションで走ったにも関わらず散々な結果に終わった。


レース後、自分はエアDHバー・クロスアップポジションの力を疑うようになった。これまで行ってきた空気抵抗調査の結果を見返してみたら気が付いた事、そして疑問に思った事があった。


以前書いた記事『ノーマルバイクでの各ポジションの空気抵抗を調査してみた その2』ではTTポジションが最も空気抵抗の少ない結果となった。しかしこの調査では各ポジション共に『意図的に頭の位置を下げていなかった』。それと、当時乗っていたバイクはサーヴェロS3でありハンドル幅は420㎜だった。今はキャニオンエアロードにハンドル幅は400㎜だ。フレームはともかく、ハンドル幅は各ポジションの空気抵抗に、特にハンドルを握るドロップハンドルポジションとブラケットエアロポジションには少なからず影響が出るはずだと思った。


今年の2月に行った『頭を下げるとどれくらい空気抵抗が減るのか調査してみた』では、頭を上げている状態と下げている状態とでは約30Wの出力差が生まれる結果となった。


以上の事を踏まえて自分は今乗っているキャニオンエアロード(ハンドル幅400㎜)では「頭を下げたドロップハンドルポジションやブラケットエアロポジションはTTポジションやエアDHバー・クロスアップポジションと差ほど空気抵抗が変わらないのでは?」と考えた。


TTポジションやエアDHバー・クロスアップポジションはハンドルから手が離れているのでその状態では変速が行えないデメリットがある。


もし空気抵抗にそれほど差が無いのであれば、変速が容易に行えるドロップハンドルポジションやブラケットエアロポジションの方がオールラウンドに対応出来て有利だと言える。


そもそも今までの調査で

ドロップハンドルポジション
ブラケットエアロポジション
TTポジション
エアDHバー・クロスアップポジション

この4つのポジションを同じ日に空気抵抗調査をした事が無かった。なので『パワーが落ちない程度に頭を下げた状態で』この4つのポジションを同じ日同じ時間帯に空気抵抗調査を行った。以下に結果を記していく。
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調査を行った場所はストラバのセグメント『空気抵抗調査区間(南下)』。アップダウンもなければコーナーもなく周りは田んぼに囲まれている直線コースだ。


今回の調査は3日間行った。1日目は各ポジション5回。2~3日目は各ポジション3回測定。機材・装備は同じ。速度域は40km/h程。


ドロップハンドルポジション→ブラケットエアロポジション→TTポジション→エアDHバー・クロスアップポジションの順に1回毎に変えて、各ポジション共に『パワーが落ちない程度に頭を下げた状態で』走行した。自分で自分のフォームを見たわけでは無いが体感的には頭の位置は4つのポジションでほとんど同じだと思っている。

平均出力は小数点以下四捨五入。


・1日目…5月13日5時02分~
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ドロップ…         平均259W
ブラケットエアロ…     平均257W
TT…            平均256W
エアDHバー・クロスアップ…平均255W

ストラバのデータ→https://www.strava.com/activities/2363055282


・2日目…5月16日5時20分~
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ドロップ…         平均261W
ブラケットエアロ…     平均266W
TT…            平均270W
エアDHバー・クロスアップ…平均266W

ストラバのデータ→
https://www.strava.com/activities/2370888902


・3日目…5月21日5時31分~
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ドロップ…         平均281W
ブラケットエアロ…     平均274W
TT…            平均259W
エアDHバー・クロスアップ…平均265W

ストラバのデータ→https://www.strava.com/activities/2381620654


・3日間の合計平均出力

ドロップ…         267W
ブラケットエアロ…     266W
TT…            262W
エアDHバー・クロスアップ…262W


・考察


日によって風向きや強さが違い、それによって出力の差にばらつきがあるのは仕方がないにしろ、いずれの日も各ポジション共に大体20W以内に収まる結果となった。


特に1日目と2日目は各ポジションの出力にほとんど差が無く、頭を下げたドロップハンドルポジションとブラケットエアロポジションがTTポジションとエアDHバー・クロスアップポジションに肉薄する結果となった。ハンドル幅が以前の調査では420㎜だったが今回は400㎜と狭くなっている。ゆえに前方投影面積が減っている。その影響が少なからず出てきていると推測出来る。


エアDHバー・クロスアップポジションの結果が振るわなかったがやはりこのポジションは無風の時、と言うより室内競技場専用のポジションだと言えそうだ。良い時と悪い時との出力の差がありすぎる。吉と出るか凶と出るかは風次第。実走で行う場合は別名『ギャンブルポジション』とでも言おうかな(笑)。


・まとめ


ノーマルバイクのポジションで最も空気抵抗の少ないポジションはどれなのだろうか?


改めて思ったこの疑問を解消するべく調査をしてみたが、終わってみればどのポジションもそれほど大差が無かった。一応3日間の平均出力からして小数点以下を考慮するとTTポジションが最も空気抵抗の少ないポジションとなった。


空気抵抗を減らす為にはポジションがどうこうよりも『頭を下げる』『脇を締める』この二つが重要だと言える。
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先日行われたツアー・オブ・ジャパンの個人タイムトライアルで優勝した岡選手のエアロフォームは頭の位置が低く、腕は畳まれて脇が締まり、オブリーポジションを彷彿とさせるフォームであった。空気抵抗はとても少ない事だろう。
シクロワイアードの記事はこちら→岡篤志が堺ステージ優勝 リーダージャージに袖を通す - ツアー・オブ・ジャパン2019 第1ステージ 堺 | cyclowired


今回の調査はハンドル幅が400㎜だったが、更に狭い380㎜で調査するとどんな結果になるのだろうか?


ステムの長さを短くして、岡選手みたいに腕を畳んで脇を締めたドロップハンドルポジションならどんな結果になるのだろうか?


1つの調査が終わっても、また新しい疑問が次々と沸いてくる。


まだまだこの『ノーマルバイクでの各ポジションの空気抵抗を調査してみた』は終わりそうにはなさそうだ。