ノーマルバイクで打倒TTバイク挑戦日記

ノーマルバイクでTTバイクを超える事が目標 ノーマルバイクでの究極の走りを求めて試行錯誤をした結果を書いていく

ノーマルバイクの新ポジション『エアDHバー・クロスアップポジション』のその力とは?

先日行われた加須こいのぼり杯にて往路だけだが『エアDHバー・クロスアップポジション』なる新ポジションで走行した。


レース結果は散々だったので、当日このポジションで空気抵抗を削減出来ていたかは微妙な所だが、空気抵抗調査の結果を書き記していく。


今までの空気抵抗調査はストラバのセグメント『治水橋』で行っていたが、たまに車が通ったりしていたので新たにセグメントを自作して調査した。


セグメント名は『空気抵抗調査区間(南下)』。距離は約400mでアップダウンの無い一直線のセグメントだ。
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↑周りは田んぼしか無いので風の影響はまともに受ける。車の通りはほとんど無い。


今回の調査は3日間行った。TTポジション→エアDHバー・クロスアップポジションとを交互に走り、各ポジション1日5回の3日間で計15回計測した。もちろん機材・装備は同じだ。では結果を以下に記す。


・1日目
3月30日14時47分~
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TTポジション平均…365W
エアDHバー・クロスアップポジション平均…355W

ストラバのデータ→https://www.strava.com/activities/2250817587


・2日目
3月31日6時9分~
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TTポジション平均…315W
エアDHバー・クロスアップポジション平均…308W

ストラバのデータ→https://www.strava.com/activities/2253142393


・3日目
4月19日5時40分~
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TTポジション平均…303W
エアDHバー・クロスアップポジション平均…292W

ストラバのデータ→https://www.strava.com/activities/2300384249


・エアDHバー・クロスアップポジション完成までの経緯


今年の1月にTTバイク化したサーヴェロS3を使って最速となるDHバーの角度や間隔を調査した。


その調査で左右の腕の間隔を開けて、両手を肘よりも高くする『ストレートアップポジション』が最速の結果となった。記事はこちら→【空気抵抗調査】最速となるDHバーの間隔・角度を調査してみた - ノーマルバイクで打倒TTバイク挑戦日記


自分はこの結果を見てノーマルバイクでDHバーを付けずにこのポジションが出来ないかなと考えた。ここが始まりだ。


実際に行ってみた所、腕が痛くなる、パワーが出ない、不安定過ぎる等の問題が出てきた。前腕だけでバランスをとる事はハンドリングがとても不安定になるのでとても難しい。


なのでそれらの症状を緩和させる為にハンドルをアルミからカーボンに変えたり、バーテープの下にゲルパッドを仕込んだり、ハンドルを高くしたりと試行錯誤をした。ハンドルを変えた記事はこちら→【インプレ】Amazonで中華カーボンハンドルを買ってみた - ノーマルバイクで打倒TTバイク挑戦日記


ある程度マシになったものの出来て1~2分が限界と言った所。しかし不安定である事には変わりなく、練習しても中々持続時間が伸びなかった。今年のTTジャパン1st stageで実践投入してみたがやはり1分位しか出来なかった。結果も散々であった。


加須こいのぼり杯を想定すると片道だけ、せめて10分間は出来ないと話にならない。TTジャパンの後そう考えた末、両手を交差させる事にした。すると安定感が驚く程に向上した。こうして型は決まった。


冬場は気温が低く、風も強い日が多かったので空気抵抗調査はしていなかった。冬用装備で調査してもあまり有益なデータにならないと思ったからだ。気温が暖かくなった春にレース当日と同じ服装で調査した。結果は上に記した通りだ。これは使えると判断した。


そして加須こいのぼり杯当日。往路だけだが、約10分間エアDHバー・クロスアップポジションで走行した。パワーは落ちていないし、変速も必要最低限に抑えて走行出来た。レース結果はともかく自分の中で新しいポジションとして完成した瞬間だった。


・調査結果の考察


前方投影面積は両ポジションともほぼ同じと言える。エアDHバー・クロスアップポジションの時だけ意図的に頭を下げている訳ではない。なのに平均10W程の差が生まれた。


両手を交差させ、その両手を肘よりも高くする事で身体の中に入ってくる空気をTTポジションの時よりも減らす事が出来る。両手で切り裂いた空気は身体の中に入らずに身体の側面を流れて行く。こう考えると約10Wの差が出た事に納得がいく。


そう言えば先日アワーレコードで新記録を出したヴィクトール・カンペナールツが手を肘よりも高くしたポジションで走行していた。ブラッドリー・ウィギンスが挑戦した時も手を肘よりも高くしたポジションだった事を考えると室内競技場、すなわち無風では手を肘よりも高くしたポジションが最速であると読み取れる。

ヴィクトール・カンペナールツのアワーレコード挑戦動画はこちら↓
Victor Campenaerts, UCI Hour Record timed by Tissot – Aguascalientes (MEX) - YouTube


1日目は2,3日目と比べると横風であり、両ポジションの出力に大きく差が出たりしていた。横風、向風の時はTTポジションで走行した方が無難だと思っている。空気抵抗が増えてしまう以前にエアDHバー・クロスアップポジションはTTポジションと比べるとハンドリングが不安定になるので、風が強い時に行うのは自殺行為だと言える。無論、アップダウンやコーナーのあるコース、風が強い時はこまめに変速する必要があるのでこのポジションはやらない方が良いだろう。使い時が重要だ。


・まとめ


エアDHバー・クロスアップポジションは今までの最速ポジションであるTTポジションよりも空気抵抗の少ないポジションであった。しかしそのポジションを使ったのにも関わらず、加須こいのぼり杯は散々な結果で幕を閉じた。


空気抵抗調査をしているにも関わらず、自分はエアDHバー・クロスアップポジションの力を疑うようになってしまった。


よく考えてみれば、

ドロップハンドルポジション
ブラケットエアロポジション
TTポジション
エアDHバー・クロスアップポジション

この4つのポジションを『同じ日に』空気抵抗調査をした事が無かった。


なので後日4つのポジションの空気抵抗調査を同じ日に行おうと思う。


まとめと言うか予告になってしまった。空気抵抗調査が終わり次第、記事を書いて投稿しよう。