ノーマルバイクで打倒TTバイク挑戦日記

ノーマルバイクでTTバイクを超える事が目標 ノーマルバイクでの究極の走りを求めて試行錯誤をした結果を書いていく ウーバーイーツやってるのでその事も書いていく

2019 加須こいのぼり杯 臨時登録F 6位

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ノーマルバイクでTTバイクに勝つ事を目標に1年間試行錯誤をしてきた自分は今回の結果に酷く落胆した。


機材もポジションも去年よりも良くなっているはずなのに結果はAve40km/hにすら届いていない有り様だった。


去年と比べてパワーが落ちていた訳ではない。ほぼ同じだ。それなのに去年よりも0.7km/h程速度は落ちていた。


失意に暮れる中ふと疑問に思った。パワーが同じなのになぜ速度が落ちているかを。速さの謎が掴めそうな感じがした。


腐った所で何もならないので次に繋げる為に今回の走りを去年と比べつつ0.7km/hも速度が落ちた原因を探っていく。


・走行データと天気


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↑去年の走行データ
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↑今年の走行データ


サイコンは見ずに走ったが、こうして去年と今年の走行データを見比べると特にパワーが驚くほどに同じであった。ストラバのセグメントには

去年 20分33秒 250W 40.3km/h
今年 20分54秒 251W 39.7km/h

と記されていた。


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去年は気温23℃位で無風だった。今年は気温13℃で北西3mの風だった。


気温は低くくなればなるほど空気の密度が濃くなって速度は上がらなくなる。今年は去年と比べて気温が10℃も低いので速度は出にくい状況だったと言える。


そう言えば大竹さんのブログに「気温が20℃違うと40km/hの速度においてタイムが5%縮まる」と書いてあったが、それを元に気温が10℃上がったと想定して計算してみたら30秒程速く走れるみたいだ。去年との差が21秒なので、大体合っていると言える。他にも色々な要素もあるが、気温はタイムに大きく影響を及ぼす要素であると言える。


風に関しては、北西の風だと行きが追い風で帰りが向かい風になる。TTのセオリー『遅く走らない』の通りに走るなら行きよりも帰り頑張って走った方が良い結果が出る。そう思って出走したが、しかし実際に走った感想としては「風向きも強さも良くわからなかった」。


行きは追い風だと思っていたがなかなか速度が上がらない感覚に陥った。時折正面から風が強く吹き付けてくる事があった。これ本当に追い風3mなのか?と走行中疑った。帰りは向かい風だと思っていたが、今度はなかなか速度が落ちない。行きとそれほど変わらない速度感だ。無風なのか?とすら思った。他の選手のリザルトを見たら全体的に速度は伸び悩んでいたみたいで、やはり風と気温の影響があったのだろう。


まとめると天気に関しては去年よりも悪かったと言える。


・フレーム


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去年はサーヴェロS3に乗っていたが、今年はキャニオンのエアロードで出走した。


エアロードは屋内競技場での空気抵抗テストでサーヴェロS5よりも優れた数値を出していた。


S5はS3よりも空気抵抗に優れている事は言うまでもない。


S3よりも空力に優れているはずのエアロードに乗って走ったにも関わらず去年よりも遅い結果となった。恐らくエアロードは屋内競技場(無風状態)では優れた空力を発揮するが、横風には弱いのかもしれない。これはあくまでも推測だ。しかし今回の結果でエアロードの空力をかなり疑うようになってしまった。彩湖でのTTジャパンの結果がイマイチだったのもその疑いに拍車をかけた。


剛性に関しても疑っている。エアロードに乗り始めた頃はS3と差ほど変わらない剛性だなと思っていたが、TTバイク化したS3に乗った時『柔らかい』と感じた。そして再びエアロードに乗ったら『硬い』と感じた。


剛性が高すぎるバイクは進まないと各方面から聞くが、インピーダンスロスを考えると確かにそうだよなと思う。


もしかしたらエアロードは硬すぎて進まないバイクなのかもしれない……。それ故に今回の結果になったのかもしれない……。周りを見るとVENGEだらけだしな……。


・ホイール


去年はアルミクリンチャーのフルクラムレーシングクアトロLGを使っていた。今年はICAN FL 40を使った。以下ホイールの詳細

クアトロLG       ICAN FL 40

重さ…前後で1750g               前後で1415g
リム外幅…22.5㎜                     27㎜
リム内幅…17㎜         18㎜
リム重量…500g以上     440g前後
フロントスポーク…16本    20本
リアスポーク…21本      24本


アップダウンも無ければコーナーも無いド平坦コースの場合は軽いホイールより重いホイールの方が良いのかもしれないと今回の結果を経て思った。リムでもハブでも重いホイールは慣性が効いて良く回る~等の話を聞くが、自分はその手の話を信用していなかった。空気抵抗が絶対だろ?と思っていた。


クアトロLGと比べてICAN FL 40の方がハイトも高いしリム中間部分が膨らんでいるワイドリムなので空力的には良いと考えられる。


スポーク本数はクアトロLGが16本に対してICAN FL 40が20本と多いので空力的には悪そうに思えるが、近年のディスクブレーキホイールはフロントホイールでさえスポーク本数は20本以上となっている。スペシャのRovalもそうだ。フロントホイールのスポーク本数が4、5本増えた所で空気抵抗はそこまで悪化しないのかもしれない。やはりアップダウンもコーナーも無いド平坦コースの場合はある程度重いホイールが良いのかもしれない。重くて横風に弱く使いにくいとの理由でエアロードに付いていたレイノルズAR58は使わなくなったが、今一度使い込んでみようと思った。


まとめるとクアトロLGとICAN FL 40との差はそれほど無いのかもしれない。あくまでもアップダウンも無ければコーナーも無いド平坦コースではだが。



・タイヤとチューブと空気圧


去年はフロントタイヤがGP4000sⅡ23Cでチューブが(確か)ソーヨーラテックス。リアタイヤがターボコットン24Cでチューブが100gのブチルだった。前日タイヤを取り付ける時にラテックスチューブをバーストさせてしまった。


今年はフロントタイヤがGP5000の25CでリアタイヤがGP5000の28Cだ。チューブはフロントリア共にチューボリートだ。


↑チューボリートとはソーヨーラテックスよりも軽くて薄いチューブである。実際38gととても軽量で空気圧減少も一週間で0.5bar程なので運用も楽。とても高価だが、今現在Amazonでも購入出来るようになっている。


空気圧は去年はフロントリア共に8bar以上入れていたが、今年はインピーダンスロスを考慮して前後共に6.5barにした。転がり抵抗で去年よりも劣っているとは思えない。遅くなった原因はタイヤとチューブではないと思う。


・服装


去年はビオレーサーのワンピースを着ていたがボロボロになってしまったので、今年はNopinzのワンピースを着て出走した。


ビオレーサーのワンピースには袖の部分に空気抵抗削減効果のあるエアーストライプがあるが、
Nopinzのワンピースにはそれがない。エアーストライプの有無でどれ位空気抵抗が変わるのか検索しても良い記事を見つけられなかった。ソックスにエアーストライプが有っても効果が無いみたいなので、袖に有ってもそれほど空気抵抗は変わらないのかもしれないと思っている。


シューズカバーは去年も今年もビオレーサーのを使っている。しかし今年はシューズカバーのくるぶしから上をカットさせてNopinz/Aerocoach Aerosockzを露出させている。


グローブは去年はビオレーサーのを使っていたが、今年は素手で出走した。


トータルで考えると服装は去年と今年で大差はないと思っている。


・ポジション


去年は行きも帰りも終始TTポジションで走っていたが、今年は行きが『エアDHバー・クロスアップポジション』で走行し、帰りがTTポジションの組み合わせで走った。


エアDHバー・クロスアップポジションとはTTポジションよりも10W程空気抵抗の少ない新ポジションである。空気抵抗調査は既に終わっているので、詳細は近日中に記事を書いて投稿する。


なぜ行きだけそのポジションにしたのかは、それは追い風だったから。


手を肘よりも高くするとヨー角の小さい範囲で空気抵抗が減る。しかし実際走ってみて風向きや風速は「良くわからなかった」ので、TTポジションよりも空気抵抗を削減出来ていたかは微妙な所だ。TTポジションよりも不安定なポジションだが、パワーが落ちていなかったのは良い事だ。とりあえず使いこなせていたと言える。


・体重増加による空気抵抗の悪化


去年は体重68kgだったが、今年は70kgと2kg程太ってしまっていた。


太った事により身体が大きくなる。すなわち前方投影面積が増える。その結果空気抵抗が悪化してしまった。こう考えると去年と同じパワーなのに速度が落ちた事に納得がいく。


体重増加の原因は筋トレしまくって筋肥大したからではなく、ただ単に日々のストレスを発散する為にジャンクフード等を食べてしまっているからだと思う。体重を減らそうにもなかなか上手くいかない。体重増加による空気抵抗の悪化を軽んじていた。平坦なら体重増えても対して悪影響無いだろうと。しかし結果は結果なので結局この部分で過去の自分に負けてしまっていると思うとなんともやるせない限りだ……。


・まとめ


速度が落ちた原因を一つ一つ探ってきたが、その大きな原因は『天気』と『体重増加』だと思う。


まだまだ速さに関して謎だらけだ。レース後、あまりのショックにもうレース活動は引退するか……等と全てを投げ出したい自暴自棄な気持ちになったが、ここで全てを投げ出すのは勿体無いと思えてきた。


何が正解かはわからない。その日その時自分の意思で最良の選択肢を選んでいるけど、なかなか満足のいく結果にたどり着かない。


とりあえず自分自身が満足するまで、心の底から飽きるまで、試行錯誤していこうと思う。


他の誰でもない自分自身の身体でノーマルバイクに乗り、究極の走りが出来たその時は……TTバイクを超えている時なのかもしれない。